駅前のパン屋の灯り
まだあの頃と同じだね
仕事の話 飲み込んで
海まで歩く帰り道
母の短い電話には
いつも大丈夫と答えた
強がりの靴を脱いだら
砂にため息が沈んだ
おかえり 潮風が言う
何者でもない僕にも
遠くへ行った夢の続き
ここからもう一度 描こう
錆びた手すりの向こう側
釣り人の背中が並ぶ
幼い僕が書いた船
ノートの隅で待っている
うまく笑えなかった日を
波は数えたりしない
出来なかったことよりも
帰れる場所を覚えてよう
おかえり 潮風が言う
何者でもない僕にも
遠くへ行った夢の続き
ここからもう一度 描こう
胸を張るほどじゃなくても
今日まで歩いてきたんだ
明日 短い電話には
元気な声で話したい
おかえり 潮風が言う
何者でもない僕にも
遠くへ行った夢の続き
ここからもう一度 描こう
做一首自己的歌
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